DIYかたづけ術

DIY片付けのスケジュール

DIY片付けに必要な作業日数を考えてみましょう。ここでは3LDK一軒家の片付けを想定します。

まず、当社が想定する作業日数は一人で5日間です。もちろん家財の量、部屋の広さ、室内階段の有無、庭の有無などが作業量を左右しますが、個人で片付ける場合においては倍の10日間を基本に考えてよろしいかと思います。

作業時間を考えるポイント

スケジュールする上で、どんなことに作業時間がかかるのでしょうか。

段取り

段取り次第で作業時間は大きく変わります。

  • 必要な道具、消耗品類を用意しておくこと
  • 駐車場スペースの確保(できるだけ現場に近い場所にする)
  • 片付けの流れを想定しておく
  • ゴミ捨てのルール確認
  • 不用品の買取り手配
  • 水、電気の手配

この中で忘れやすいのが水です。空き家の片づけは、水道・電気が止まっていることも多いです。電気は下見の時に気が付くことも多いのですが、水道は忘れられていることがあります。作業になってからトイレに行きたくなって気が付くと、それだけでかなり時間をロスします。

人数

人数はとても大切ですが、DIY片付けの場合は1~2人でやることがほとんどです。手伝いが来てくれると3~4人になる日もある程度でしょう。よく「一人は大変、二人いればずいぶん楽」というようなことを耳にしますが、確かに二人いれば作業自体は楽になります。しかし、作業時間が半分になるかと聞かれたらそうなりません。数字の上は、「一人で2日」と「二人で1日」は同じですが、一人の作業の方がはかどります。例えばアルバイトの片付けスタッフに任せた場合でも一人の方がはかどります。

一般的に「二人で1日」の方が早いイメージがあるのは理由があります。ひとつに、自分が得意とする分野でイメージしてしまうことがあります。片付けでもプロ同士の作業であれば一人でも二人でも大差はありません。しかし、ほぼ初めての二人と考えた場合どうでしょうか。さらに二人の場合は、作業が進まない現実よりも協力し合ったことに満足感を得てしまうことがあります。実際はダラダラ休憩してしまったり、「これどうする?」と話しをして作業が進んでいなかったにも関わらず「今日は頑張った!」と思えるのが二人作業の良い点であり、悪い点です。DIY作業の場合は、本業がありつつの休日作業ですから、無理せずに充実感を得ることを優先に考えましょう。

人数を考えるときに、「一人だから」「二人だから」「手伝いが来てくれるから」と考えすぎず、まずは一人で全部やるつもりで考えましょう。一人で作業する前提で考えると、重量物の移動など一人ではできないことも出てきます。それも初めから考えすぎず、「協力者がいるときにまとめてできるようにしておこう」程度にしておけば問題ありません。

いざ始めると手に付かない

まず想定して欲しいのが、何から手を付けたらよいか分からずに途方に暮れるパターンです。また、すぐに作業し始めたけれど効率が悪い所から手を付けてしまったパターンも同様です。これらのケースに当てはまると1日分の作業が無駄になる事もあります。

対策は、作業の流れを具体的にイメージしておくことです。また手伝いに来てくれる人がいたら、二日目以降にお願いするといいでしょう。初日はイメージしていた作業の流れを確認することも重要です。むしろ初日は無理に作業を進める必要はなく、実際に作業の手ごたえを確認しながら全体の流れ(片付ける順番)を決めていく方が大切です。

休憩時間

プロほど休憩時間をきちんと管理しています。一日で少なくとも3回の休憩時間(午前、昼食時間、午後)をしっかりとります。大切なのは「しっかりとる」ことです。必ず休憩時間をとるという意味で、長めにとるということではありません。むしろ長めに休憩時間をとることはお勧めしません。具体的には午前午後は10分、お昼は60分がいいと思います。うっかり時間を忘れてしまう人は、スマホなどでタイマーをセットしましょう。

昼食を決まった時間に取ることは午後のパフォーマンスに関わります。うっかり昼食を後回しにして必要以上にお腹がすくと、一気にやる気がなくなり急に作業がはかどらなくなります。一日の作業量が減ると達成感が鈍り、翌日の作業にまで影響し始めることもあります。

想い出にひたる

家族が行うことが多いDIY片付けの処分品は、全て思い出の品や遺品です。写真や愛用品が出てくると作業の手が止まるのも無理ありません。どこかで区切りをつけることも必要になりますが、無理に片付け作業を優先する必要はありません。

もし作業をして思ったよりも手を止めるようであれば、こうしたらいかがでしょうか。そんな時は思い切って、1日片付けを中断して思いっきり想い出にひたりましょう!幼少時代、青春時代、故人の想い出は何十年もの人生で得たものです。それを「片付けなくてはいけない」とその場で切り捨てるのは心に負担がありすぎます。片付けながらではなく、キッチリ時間を取って大切な物を取り戻しましょう。手元に残す物はに移動し、写真に撮影しておく物は撮影します。

効率より手軽さを優先する

片付け作業のプロは効率を優先して作業します。それは安い作業料金で良いサービスをするコツだからです。しかしDIYの場合は、本業もあるので心の充実感も非常に大事なことになります。休みの日に身も心もクタクタになってしまうと、片付け作業が重荷になって続かなくなります。

充実感を得るためにも大切になるのが体力を温存しながら作業することです。よほどの体力自慢でもない限り、充実感に繋がる重労働はありません。そこで大切になるのが、ゴミ袋や段ボールに入れる量の調整です。DIYは自分で梱包し搬出します。その搬出の時を考えて梱包します。具体的には、片手で難なく持ち上がる量が理想です。搬出の効率が悪いように思いがちですが、やっと持ち上がる荷物の移動は、その一個だけでヘトヘトになり、それが続くと休まずにはいられなくなります。軽い荷物は鼻歌を歌いながらでも作業出来て、軽すぎれば2、3個持てばいいだけの話しです。

DIYスケジュールのまとめ

計画をたてることは重要ですが、無理なスケジュールは禁物です。プロのような手際よい作業が理想ではありません。住まいの片付けは長丁場ですから、本業がある人のDIY片付けは「充実感」「達成感」に重きを置きましょう。

もし、片付け作業が楽しくなれば完璧です。

そのために重要なのは、作業環境です。現場までの距離、エアコン、トイレ、体力的な負担を軽減する工夫、出来ないことは業者に頼むなど、自分の性格に合わせて楽しめる工夫を盛り込みましょう!

業者に頼む目安

最後にDIYを検討するけど、業者に頼む判断基準の例をお伝えします。

現場までの距離が遠い

現場までの距離が遠ければ、それだけで業者に頼むべきだと思います。高速料金やガソリン代、茶菓子代だけで一日1万円かかれば、最低10日でも10万円です。その他に資材も購入する必要があります。移動の時間は、片道90分かかれば一日3時間、往復だけで30時間かけることになります。

以上から現場までの距離が遠いときは、業者に依頼した方が得策かと思います。(当社で標準的な3LDKの片付けの場合、総額10万円程度です。)

時間がない

事情により、片付け完了まで一か月という場合は業者に依頼しましょう。ただし一か月しかないと分かれば、足元を見て料金を割り増してくるところもあります。

途中で断念

やっぱり無理と思ったら、業者にバトンタッチしましょう。

当社ではこんな例がありました。そのお客様は、全体量を把握するために全ての家財を床にならべることから始めましたが、あまりの量に手が付かなくなりあきらめたそうです。

体力的な問題

自分の体力を考えて無理と思うなら業者に依頼しましょう。家族や友人が引き受けてくれるケースもありますが、時間や謝礼、精神的な負担を考えると業者に頼んだ方が無難なケースも多いと思います。

良い業者を探しましょう

DIY片付けをするにしても、しないにしても、一度は業者に問い合わせることをおすすめします。

業者の中にはお客様の言葉に耳を傾けてお客様のためになることを教えてくれたり、必要なことだけを提案してくれる良い業者があります。そんな業者と出会えればラッキーです。ネット検索上位だったり、チラシに入ってくる業者は、そういう傾向にはありません。中々探しずらいのですが、見つかればとても助かること請け合いです。

当社は、お客様にとって良い業者と言ってもらえるよう日々仕事をしております。ぜひ一度お問い合わせください。エリアは茨城県県南が中心ですので、全国で対応できない所は相談だけでも歓迎いたします。具体的に相談している業者のセカンドオピニオン的な相談も大歓迎です。もちろん相談は無料ですのでお気軽にどうぞ!

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