業者ガイド

多くの方にとって住まいのお片付けは初めての経験です。引越しやリフォームなどの経験はあっても一軒丸ごと片付けることはそう多くありません。ここでは、住まいの片付けを業者に頼む場合に便利な情報として、相場観や業者の特徴などをご紹介します。

※なお、こちらの記載事項はあくまでも当社が考える傾向であり、絶対的なものではございません。気になる業者があれば電話をして雰囲気を確認することが何よりも大切です。

 

片付けの相場は?

片付けの一般的な相場はザックリ10万円/部屋です。

これは、業者、部屋の状況、荷物量、ゴミ捨て、階段の有無、搬出の距離、トラックの駐車などにより異なり、安くもなれば高くもなります。

ポイント

例えば間取り3LDKの場合、4.5部屋相当と考えて45万円が相場です。

間取りがファミリーサイズで荷物量も多ければ100万円する業者も普通にあります。相場より安く頑張ってくれる業者もあります。多くの業者は「追加料金なし」としていますが、なぜか追加料金があった話しはよく聞きます。

最近は、不用品を買い取る業者も増えてきましたが、10万円/部屋は買取りは含まれていません。不用品を5万円で買い取ってもらえれば、片付け代金はその分安くなります。

 

相場は「引越し」でもイメージできます

引越し料金ならイメージできる、という方はそれでイメージしてみてください。

引越しと言っても、DIY引越しではなく、<梱包→搬出→搬入→開梱>まで行う大手の引越し屋さんの料金です。荷物量や移動距離でも料金は違いますが、ザックリと似た感じになります。

当社の料金をみる

 

追加請求ってあるの?

なぜか、追加請求された話をよく聞きます!

どうしてでしょうか。

同業者のサイトを見に行くと、ほとんどの業者が追加請求なしと書かれていますがなぜ追加請求の声が多いのでしょうか?

追加請求が多い理由は、片付けは理由を「でっちあげ」しやすいからです!

 

例えば、見積もりの下見は10分程度(最もひどい業者は写真だけ)で済ませようとします。

そうすれば見落とし(意図的に見ない)も多くなります。

実際に片付けしたときに「下見で予見できなかったこと」として追加請求するのです。

下見に手抜きを感じたならば、追加請求はあると見たほうが無難です。

また、明らかに安い値段をチラつかせて集客しているサイトは要注意です。

 

ポイント

参考例として、当社の場合をお伝えします。

片付けは何が出てくるか分からない側面もあり、当社でも「追加料金の可能性はある」としています。ただし、実際に追加請求したことは一度もありません

追加請求も値引きもありません。そのために下見は時間を掛けています。片付けだけでなく買取りの下見も兼ねています。当社にとって大切なのは最終的に(買取りも含めて)コスパが良くなることです。

コスパが良いとは、

① 片付け料金が適正価格であること。

② できるだけ広範囲に買い取ること。

③ リサイクルでゴミを減らすこと。

ということです。

 

どんな業者があるの?

片付け事業に参入している業者は、主に「片付け業者」、「不用品回収業者」、「一般廃棄物運搬収集業者」、「家屋解体業者」、「リサイクルショップ」、「便利屋」などがあります。それぞれ特徴がありますので、業者選定のときはどの業者なのかを確認するとよろしいと思います。

 

片付け業者

片付け業者は、ホームページなどで片付けをメインに(大きく)案内しています。「モチは餅屋」と言うように、片付けは片付け業者がおすすめです。しかし、お勧めできるのは「良心的な業者」に限ります。この記事が良心的な業者を見つける参考になれば幸いです。

 

最もお勧めしたい良心的な片付け業者

良心的な片付け業者は、適正価格を表示し法律を順守している業者です。

良い業者はホームページからある程度推察できます。適正価格を表示し、法律を順守していることなどを自分の言葉で丁寧に説明しているからです。もちろん高ければいいわけではありませんが、いたずらに安い値段を提示するようなことはしていません。

 

注意したい片付け業者

大切な物、高価な物の捜索を頼んだけれど、探す様子もなく大人数であっという間に回収されて・・・後日「何もなかった」の一言で終わり。営業マンの「誠心誠意きちんと探します!」の言葉を信じて、自分ではサッと見た程度だったのに・・・

業者を選ぶとき、もし料金だけで判断するならば業者選びは簡単です。数社から見積もりを取って安い所を選ぶだけです。ところが料金だけを考えていると、買取り査定力や、片付けから出てくる現金(へそくり)や貴金属などを申告する真摯な姿勢はわかりません。とても安い業者を見つけた!と依頼をしても、回収する片付け品の中にある金のネックレスや現金を正直に申告しなかったらどうでしょうか。業者は、現金が出てきたとしても「お客様から依頼された不用品を回収しただけ」として申告、返還することはないでしょう。「こんなことならキチンと自分で探せばよかった」「もし本当にあのアクセサリーがあったなら、高い片付けになってしまった」・・・何とも後味の悪い気持ちになるのはとても残念です。

事実、一軒家の片付けではいろいろな物が見つかりますが、それを狙って「宝探し」と称する業者はたくさんいます。良心的な業者とは、お客様に寄り添い、お客様の財産を踏み漁るようなことはしません。回収する片付け品も丁寧に売却するので、買取り査定力も高いところが多いです。

残念な片付け業者のよくある特徴は、あり得ない設定をしていることです。「早い」、「安い」、「何でもやる」をウリに派手な広告展開をしているパターンなどです。そのような売り文句があったときはご注意ください。 

 

誠意を装う業者を見抜く方法

片付け業者や不用品回収業者が「ゴミ」を搬出(回収)してはいけないことをご存じですか?

一般家庭のゴミを搬出(回収)して良いのは、一般廃棄物収集運搬許可を持った事業者だけです。家庭のゴミステーション(ゴミを出す所)にゴミを回収に来る業者がその事業者です。片付け業者や不用品回収業者とは違います。

片付け業者は、家を空っぽにしますが、ゴミはどうしているのでしょうか? 不用品と称して何でも回収するのは完全にアウトです。お客様にとって誰が回収しても同じに感じますが、例え回収料金を払っていたとしても違法なゴミ処理をするとお客様が「排出者責任」を問われます。

この部分をウヤムヤにして「悪徳業者にご用心」などと発信する業者も多くいます。追加料金請求などの料金についてを悪徳として、ゴミ処理問題をごまかしています。この事実を理解して業者探しをすると、誠意ある業者と、誠意を装う業者の違いがよくわかります。

ゴミ処理までキッチリ説明している業者を選びましょう。

不用品回収業者

片付け業者と回収業者は違う

不用品回収業者は、あくまでも「回収」を生業としています。お客様が用意した不用品を持って行くだけですから、「片付け」と言っても不用品を持って行くスタイルです。よくある軽自動車載せ放題やトラック載せ放題といった「載せ放題パック」を展開しているのが回収業者です。

片付け業者は一軒の荷物を搬出する専門です。小さな荷物を扱うことも多い回収業者はかなり割高になる傾向がありますので、片付け業者に頼んだ方がいいでしょう。

 

一般廃棄物収集運搬事業者

家財を全てゴミとして捨てる

こちらは、処分する物を全てゴミとして処分する場合に依頼します。もちろん買い取りもありません。

ゴミを分別して搬出の準備を済んでいれば安いですし、仕分け準備もなく依頼すればかなり高額になります。

高額になりやすくリユース・リサイクルもありませんが、法律的にはクリーンな合法処理です。

 

リサイクルショップ

リサイクルショップは、あくまでもショップです。少量の持ち込み買い取りをしたい場合などにとても便利です。

 

便利屋

なんでも対応してくれる便利屋さんですが、大手FCチェーンもあれば、小規模事業者、一人親方の個人事業主も多いと思います。

大手FCは、チラシ広告やネット展開で多額の広告費を使います。特徴は、片付けだけではなく何でもやるスタイルです。料金は企業規模が大きくなるほど料金は高く、小規模なほど安い傾向にあります。企業規模が大きい場合は大きな仕事でも対応できるのが特徴ですが、個人宅の片付けの場合は必要ありません。小規模事業者の場合は、片付け業者の方が専業なだけに効率的でおすすめです。小規模な便利屋さんの何でも引き受けるスタイルは好印象です。

 

不動産屋の紹介

不動産会社に相談すると、不動産屋さんが依頼を受けてくれる場合や業者を紹介してくれる場合があります。

住まいの片付けですから、不動産がらみで、不動産会社から業者を紹介してもらうのは自然な流れです。よい業者を知っている場合もあります。

 

家屋の解体事業者

家屋を解体のときは、解体とセットで片付けもお願いすることが多いと思います。見積もりに「片付け代」として記載がなくても、家財が残っていれば片付け代は加算されています。当サイトでは、作業は専門業者に直接依頼することをおすすめしています。なので解体は解体屋さんへ、片付けは片付け屋さんへ頼むことが理想です。

別々に頼むと面倒なようですが、業者さん同士よくわかっているので、「作業はそれぞれ別に依頼する」と言えば何ら問題ありません。

 

業者に問い合わせる前の確認事項

所有権は誰にあるか

片付けを依頼するには、あなたに決定権(所有権)があることが前提となります。もし相続などの問題がある場合には、それを解決してからになります。

急いでいる場合

「明日までに片付けたい」など急ぐ片付けの場合は、業者を見つけたら次々に問い合わせをしましょう。問い合わせの際は、まず急ぐ案件であることを伝えましょう。大きな目につきやすい業者より、小さな業者の方が予定が合うこともあります。

ネットで上表示される業者は特急対応を明記している場合がります。特急対応はすぐ作業してもらえるイメージがありますが、どちらかと言えば作業が1日で終わるという意味が多いです。作業が1日で終わるのは助かりますが、実際の作業日は2週間程度の予約待ちになることが多いです。

片付けの期間

片付け作業ができる期間は明確にしておきましょう。様子を見るための問い合わせでも、例えば「作業期間は2週間」というように設定しておきましょう。多くの業者は、自分に都合が良いトークをします。流されず、親身に相談できるところを探すためにも設定は具体的な方がいいでしょう。